金融コミュニケーション論「投資の基本」⑤超長期の資産リターン
contents
「インデックス・ファンドの時代」ジョン・ボーグル著
こちらに本とその1ページのコピーを掲載させていただいております。
この「インデックス・ファンドの時代」という本は、2年前に亡くなられてしまったバンガードという会社の創業者ジョン・ボーグルが書いたものです。
ジョン・ボーグルとはご存知の方が多いかと思いますが、1975年にインデックス・ファンドを発明して資産運用業界に革命を起こした人物です。
200年の長期データで分かる資産運用の実質価値
このグラフのデータはイボットソンのデータブックではないかと思いますが、実質価値なのでインフレ率を控除してあります。
このデータを見てみると200年間で銀行預金の価値が0.1を下回っており、今は1/10になっています。
また、意外と思うかもしれませんが「金」の実質価値が200年間変わっていません。
そして驚くのが株式です。
なんと558000倍も値上がりしています。
やはり長期のリターンで言うと株が圧倒的で、次が債券といった順番になり、預貯金を長期的に上回っていることが分かります。
こういった長期のデータを含めて大変有意義な本なので、ご紹介をさせていただきました。
年金基金を増やす投資家は長期で株や債券を運用している
今回は話にふれませんが、世界の年金基金を長期で増やす人達のポートフォリオの中身は、だいたい株が6割、債券が3割、残りが不動産投資等です。
なんで投資家が長期で株や債券を使って運用しているのかということを、この図でご理解いただけたらと思います。